草子のブックガイド1巻感想

草子ブックガイド(1) (モーニング KC)

草子ブックガイド(1) (モーニング KC)

 この漫画は,主人公の草子が本を読み,その感想を伝えることで周囲に良い影響を与えてく話です。

 昨今,日本人の活字離れが深刻化している。10〜20年前は,小学生の活字離れは,漫画のせいだとされ,小生が小学生のころは,漫画を読むなら本を読めと言われた事を思い出す。そのころから,文字ばかりの本は苦手で,今でも,挿絵のない本を読むのはちょっと億劫です。小生の小さいころ活字の敵役である漫画が小説の紹介をやっているのだから面白い。本の中ではロビンソンクルーソー山月記とか比較的有名な作品の紹介がいる。一番最初のロビンソンクルーソーの紹介はとっても面白く,こういう話で,草子がこういう感想を述べたのか?小生ならどのような感想を抱くだろうかと,本を自然と読んでみようという気持ちになりました、そういった意味では,本を読むことに期待感を抱かせる漫画です。
 漫画はスクリーントーンが一切使われておらず,全部線画で描かれている。背景まで細かく描かれていて,作者の本・漫画に対する熱い思いが伝わってくるようである。今後の展開がすごく楽しみな漫画の一つです。