good!アフタヌーン初号の感想その2

鉄風TEPPU」(1)感想

 Good アフタヌーン編集部が全力プッシュ新人って触れ込みの太田モアレさんの作品.
 これは凄く面白かった.今後に期待大です.
 ヒロイン二人ので出会いのシーンのこま割が凄くカッコいいし、格闘場面での急展展開なこまの割り方にもシビレました.スパーリング始まって直ぐのページの切り替えと、大技大ゴマの出し方は凄く上手いと感じました.たまに、格闘漫画でこまの前後関係が分からないことがあるんですが、この漫画では、スピード感ある技の応酬があったけど、テンポが良く、前後の繋がりが上手くまとまっていて凄く読みやすかった.
早く、本格的な試合シーンが読みたいです.
で大まかなあらすじですが.
 身長182cmでスポーツ万能な女子高生"石堂夏央"は日々の生活に退屈していた.どんなスポーツを初めても周りの人々をすぐに追い抜いてしまい、やり甲斐を感じないからだった.そして、スポーツに打ち込む人をなんか疎ましく感じていた.そんな時に、彼女は総合格闘技部の仲間を無邪気に探す"馬渡ゆず子"と出会ってしまう.楽しそうにしてる"ゆず子"の顔が"石堂"は気に入らなかった."石堂"はスパーリングで"ゆず子"のその無邪気な想いを打ち砕いてやろうと考える.そして、初心者に敗れて絶望する姿を見てやろうと思う.

空手の経験者でそこそこの実力のある"石堂"は初弾から顔面に打ち込んで、そうそうにスパーリングを終わらそうとするが、


しかし、最初攻防の第一手は"ゆず子"から顔面への蹴り上げだった.
その後、"石堂"は反撃するが、相手に防御されて、スパーリングは引き分けに終わった.

ように見えた.

しかし、"石堂"は帰り道で鼻血を流しているのを発見し、自分が有効打を受けていたことに気づく."ゆず子"の「私 打撃は苦手なんですけど−」「練習すればいいせんいけますよ」言葉を思い出し、激しい怒り・嫌悪感を覚える.そして、"石堂"は自分の本質を思い出す.「私は充実している人間を許せない!!」
 

 
最後の、嫌な顔がいいです.主人公のひねくれ具合が明日のジョーを思い出させて。僕的にはスゲーはまりそうです.ドロドロした展開に期待したいです.

路地恋花」(1)感想

 「天然素材でいこう。」「GO!ヒロミGO!」など白泉社系で活躍の作家さんらしい.少女漫画系です.
 本を製本する話でした.少女漫画っぽいので恋愛話を期待したのですが、そうではなくて、音楽を棄ててしまったミュージシャンの楽譜を製本するはなしでした.これはこれで、こんな仕事もあるんだーと読んでて面白かったです.本当にこんな仕事があるかどうかわからないけど.

ヒレフシ」(1)感想

 「電波男」の本田透×2007年四季大賞受賞の銅★萬腹のルサンチマン・セレブ・コメディー

ルサンチマン(ressentiment)はデンマークの思想家セーレン・キェルケゴールにより確立された哲学上の概念である。主に、ある感情を感じたり行動を起こしたりある状況下で生きることのできる人すなわち強者に対する、それをなしえない弱い者の、憤りや怨恨、憎悪、非難の感情をいう。この感情は自己欺瞞を含み、嫉妬や羨望から来る。フリードリヒ・ニーチェの『道徳の系譜』(1887年)で使用され、マックス・シェーラーの『道徳構造におけるルサンチマン』で再度とり上げられ、一般的に使われるようになった。

wikipediaより

 メタボでキモメンのオタクだった"山田甚太郎"が、正解征服をたくらむ超セレブの"綾小路花恋"によって超イケメンに改造される.改造費用は100億円."綾小路"は"山田"に、セレブな女を篭絡して100億円稼ぐことを要求する.女とどのように接したらいいのか分からない山田は、女を無視してオタクな衝動にかられた行動をするのだが、それで女を篭絡してしまうのだった.
 
 ちょっとシュールなギャグ漫画です.絵柄は、劇画タッチと少女漫画のタッチが入り混じった感じです.ストーリ的にも絵的にも僕的には若干気持ち悪く感じる作品でした.けして面白くないわけではないんですが、絵柄になれないのが大きいです.
ルサンミマンて用語を使っている時点で、作者は哲学好きなとこがあるのかなと感じ、若干風刺的な意味合いのある話かなと思いました.
 オタク趣味の擁護するような側面がある作品と感じました.主人公の" 山田"は女性に対してコンプレックスがあると"綾小路"から決め付けられるが、全然壮ではない.本人は女性に興味がないと断言し、日々の生活に満足しているように描かれている.
 そんなわけで、オタク趣味に対する擁護を在るんじゃないかなと感じる漫画でした.人は人、僕は僕.僕は、人の趣味を他人に優劣つけられるのがはっきり申して嫌いです.結局オタク的な趣味がある人は世間から偏見でみられ、なんか可愛そうな人扱いされることがある.しかし、世間の人から見てアニメ見るのもその他オタクと捕らえられる事も、スキーとかその他市民権を得ている趣味と同じように普通の趣味として捕らえてくれてもいいじゃないかと僕は常々思っています.オタク趣味が誇れる世界を!!履歴書の趣味の欄にアニメ鑑賞・PCゲームと書ける世の中を僕は望みます.

「夏の前日」(1)感想

 「水と銀」「恋風」の 吉田基已の年上の女性との恋愛ドラマ.
 てか過去に二作品しか書いていないのに、片方はアニメ化されてて、この人凄いなーと感じました.
 内容は、芸大の学生が"青木"が月下画廊の和服美人"藍沢"さんから好かれる話?
 てか、主人公無条件でもてすぎなのにうらやましい.まるで、今期のアニメの主人公みたいだ.
 内容よりも、絵の雰囲気が独特で見てて飽きない.そして、藍沢さんかわいすぎです.そして、最後色っぽい過ぎです.和服美人~.

「赤い空÷白い海」感想

 「魁!! クロマティ高校」の中野英次さんのシュールなギャグ漫画.相変わらずシュールなネタでオチにインパクトがあって面白のです.
2話目は意味が分からんかった.3話目はオチのインパクトがやや弱かったです.しかし、一話目はオチが良かった.面白かったです.

「いまドキッ」(1)感想

 ケツ振り漫画.

電車の中でチカンと間違われて、職・住処を失った"須藤順平"は新しい部屋を探すことに.ある家の前でルームシェアで格安の部屋を見つけるが、女性限定だった.しかし、部屋の持ち主に女性と間違われ、そこに住むことに.同居人は"須藤順平"を電車でチカンと告発した女性だった.彼女は名を"桜井桃花"といい、BL作家を目指していた.そして、順平"は電車でネタを探そうと"桃花"を誘い出し、電車で逆に"桃花"をチカンに仕立てようとしたのだが、自分が本当のチカンに遭遇してしまうのであった.

 男がチカンされるのをドキドキしながら読んでしまいました.エロ要素が高めなので、今後に期待します.

巨娘パッチン指パッチン」感想

 「月刊アフタヌーン」で連載している漫画の出張版です.野球する話で、登場人物が多かったです.各キャラの個性やお約束が全く分からなかったので、これだけ読んでも全く面白く無かったです.

「カラミティヘッド」(1)

 「月刊アフタヌーン」で「終戦のローレライ」を描いていた虎哉孝征さんの作品で、結構期待できそうです.
 近未来、アルスター六州から構成される北アイルランドが英国から独立したばかりの頃、まだ政情は安定していなかった.北アイルランド警察に属する"レーチェル・ブラック"は、日々多忙な刑事の仕事の傍ら、趣味で遺跡発掘に携わっていた.国内にはイギリス連合主義者(イングランドを中心とするグレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国を目指す人たち)によるテロが発せしており、国内には不穏な空気が漂っていた.そんなおり、"レイチェル"の元に"ヤエコ・キリシマ"と名乗る黒髪美人が訪れる."レイチェル"の恩師で著名な考古学者の"ジェレミー・ファーガス"教授の紹介だと言う.

そして"ジェレミー"がを発掘したあるものを預かった.そしてそれを"レイチェル"に見せたいと提案する.しかし、"レイチェル"がそれを見る前に"ヤエコ"は首なし遺体となって発見された."ジェレミー"が発見した、独立したばかりの北アイルランドの未来を左右するものはなんだったのか?

 雰囲気としては、考古学やってて刑事ものだとなんだかマスターキートンを彷彿(ほうふつ)とさせる.主人公の刑事姿はなんだか攻殻機動隊草薙素子を思い出させるのは気のせいかな?
 この「アフタヌーン」自体がいろんなジャンルの漫画が載っていてカオスなかんじなので、「アフタヌーン」っぽいってなにかと聞かれるとこまるんですが、作品が、「good!アフタヌーン」の中で「アフタヌーン」ぽさがあった気がする.
 SF+ハードサスペンスな感じで、面白かったです.また考古学や宗教の話がはいっていて、結構スケールが大きく展開しそうな感じがして、先が楽しみです.

「やまとものがたり」感想

 中途半端な萌え漫画.
 胸隠せ!恥じらいがないと萌えない!

「蹴球少女」

 本格思春期蹴球漫画を銘打つサッカー漫画.
 先刻高校サッカー選手権に出るために、"ユーキ"はJリーグユースの誘いも蹴ってサッカーの名門栖鳳高校に入学した.しかし、高校のサッカー部の部員は女子二人だけだった.サッカー部の現部長は"藤崎鈴"のために、男性部員は全員辞めてしまっていたのだった.女性二人しか居ないサッカー部の現状を見て、"ユーキ"はサッカー部に入部する気をなくしてしまった.そこで、"藤崎"は1on1の勝負で負けたら入部しろと提案する.攻守を交互に繰り返しサドンデス勝負だ.ユーキは女性に負けないとたかをくくっていたが、藤崎にあっさりと先制点を取られてしまう.後がなくなり、好プレーで"藤崎"のディフェンスをぶち抜くも、シュートをミスしてしまい、サッカー部に入部することなる.これが、ユーキのめくるめくサッカー生活が始まりだった.


 
 正直、サッカーをやる必要があるのかなと感じる?

無表情、無口.長門系?

てかもうエロだけでいいじゃん.なんかエロい漫画でした.
 

「このねこばなし」(1)感想

 

 想像力豊かな少女"小野このね"が、猫を見てその会話を想像する話.二匹仲良く同じ方向を見ているの猫の目線の先には、スーパーの前でポールに繋がれ飼い主を待つ犬がいる.そこで猫達が、実は犬がスーパーの電源なんだと会話していると彼女は想像した.

てか、全然面白さが伝えれない.これじゃあいつも妄想ばかりしている危ない少女の話みたいだ.

凄く面白かったです.ねこの想像の話も、ちゃんと筋が通っていたし、オチも良かったです.
主人公の少女もかわいかったです.
とりあえず、猫好きな人には読んでもらいたいです.

ハルシオン・ランチ

 「無限の住人」の沙村広明さんのSF漫画.これも味があって面白かったです.
 物体の大きさや材質なんぞお構いなしで何でも食べてしまう少女と浮浪者の話.
 少女が人間じゃないとわかって、取った行動が説教ってのに笑いました.
 あと細かい会話やツンデレ.
 最後のオチがそれでいいのかよと突っ込んでしまいました.
 安定感のある面白さでした.
 「おひっこし」で面白いと思った人にはお勧めかも.