「バクマン。」11話感想

 ポイント
  1.編集長から「君達の作品はおもしろくない このレベルで連載なんて当分無理だ」と断言される.

  2.新妻エイジとサイコー達の一番の差は「マンガをどれだけ愛しているか」

  3.新妻エイジは連載してすぐある程度までいくが、当分一番にはなれない.

  4.今のジャンプの読者層は中高生.

  5.サイコー達の王道マンガは普通すぎて全然面白くない.

  6.ジャンプの読者アンケートで10人のうち二人が入れてくれたら人気漫画家になれる.

  7.サイコー達は反王道まんがで大博打に.

王道VS邪道

王道マンガで正面からジャンプで一番を狙う新妻エイジと邪道で奇策により人気マンガ家になることを目指すサイコー達.両者の違いと対決の構図が鮮明になってきました.新妻エイジは根っからのマンガ好きで、マンガを描くことと呼吸することは同じってほどのマンガ狂い.しかしそのマンガに対する姿勢は、巨人の星の星飛馬を彷彿させ、その設定はどっか王道てきな主人公みたい.マンガを描いている姿はきわものっぽかったけど.それに対して、サイコーは亜豆と付き合いたいから、シュージンは金持ちになりたいからと、マンガ家を目指す動機が不純です.どちらかというと、環境や血筋に恵まれてて星飛馬に対する花形みたいな感じですね.そのことから、主人公とライバルの境遇が逆転してて、「バクマン。」は反王道的なマンガだと感じた.また、そういった意味で、サイコー達が反王道的なマンガを描く道を選択したのは面白展開です.
 
サイコー達の考えた王道なマンガのネームを見た服部さん

 サイコーたちが王道マンガを考えても、編集者の服部に普通すぎて全く面白くないと言われるシーンは、小畑健先生が「BLUE DORAGON ラルΩグラド」を描いていたことを思い出させる.

アンケート2割支持で人気マンガ家

10人中2人の支持で人気漫画家ってことには、テニプリが長期連載を続けれていたのを考えると納得がいく.
読者プレゼントの当選者発表で、比較的当選者が多いものの名簿をみると、名前からの判断だけど、全体の約3割を女性が占めている.ならば、ジャンプで女性層から圧倒的な支持を受けるマンガを狙えば人気作家になれるのでは?
ジャンプの読者アンケートは好きな作品を面白い順に三つ投票する仕組みになっている.仮に、配点ウェートが無いもしくは偏りが少なかったら、女性読者2割で3本の女性支持マンガが載るように思える?実際にはアンケートに参加する者の約3割が女性読者だったので、女性に支持されるマンガは3本×(3/2)=4.5本が妥当な数字なように思える.
 
 ここで僕の勝手な偏見で、「NARUTO −ナルト−」「BLEACH」「REBORN!」「銀魂」「D. Gray-man」そして「ぬらりひょんの孫」が女性からの支持を集めていそうに見える.そうすると既に6本あり、このうちの1~2本は近い将来打ち切りになるんじゃないかと思う.テニプリが女性読者だけに支持されて、簡単に連載されていたように思っていたが、女性読者の支持獲得競争はおもったより熾烈かもしれない.「NARUTO −ナルト−」「BLEACH」は連載も長いし、男女問わず支持が高そうだから安泰だね.
今年のジャンプのおける「NARUTO −ナルト−」「BLEACH」「REBORN!」「銀魂」「D. Gray-man」そして「ぬらりひょんの孫」の掲載位置.
縦軸が掲載位置.下に行くほど掲載順位が前.
横軸が号数.



こう見ると「REBORN!」と「銀魂」がお互いのシュアを食い合ってるように見える.片方落ちると片方があがるって反転させると重なりそう.けど、最近はともに掲載位置を上げてきてるね.
「D. Gray-man」は「ぬらりひょんの孫」の連載はじまってから23号くらまで頑張って「REBORN!」や「銀魂」の票を食っていたように見えるど、最近は落ち目っぽい.しかし、先週は巻頭カラーで今週も前の方に載って人気を盛り返したのかな?.
「D. Gray-man」は「ぬらりひょんの孫」で止めを刺されてかに見えたが徐々に盛り返してるね.てか休載多くて人気もそれ程じゃないのに、何で打ち切られないの?

しかし、「NARUTO −ナルト−」「BLEACH」「REBORN!」「銀魂」「D. Gray-man」そして「ぬらりひょんの孫」いずれも今週号では掲載位置が高いから、これまで書いた事すべて僕の勘違いかも?
どうえもいいか