イブの時間 1話感想

概要

 未来、たぶん日本
 "ロボット"が実用化されて久しく、
 "人型ロボット(アンドロイド)"が実用かれて間もない時代。
 ロボット倫理法により、アンドロイドを物として扱うのが当たり前の世界.アンドロイドを友人のように扱う人のことをドリ系と呼び、このような人たちのことが社会問題としてマスコミを賑わせている.
 自分の家のアンドロイドが外出中に奇妙な寄り道をしているを主人公の"リクオ"は不思議に思い、その場所を探しに行く.そこで見つけたのは、「イヴの時間」という名の奇妙なルールがある喫茶店だった.ルールとは"当店内では人間とロボットの区別をしません"だった.店内ではアンドロイドを示す頭の上の輪がないため、人間とアンドロイドの見分けが全くつかないのだった.その後、リクオはアンドロイドと人間との関係に違和感を以前より感じるようになる.

感想

 絵が綺麗で話もテンポが良く、見てて気づいたら15分経ってました.光のかきかたは新海誠に似てたかな.とりあえず凄く綺麗で幻想的な書き方です.
 
 話前編を通してカメラの切り替わりが多く、これが音楽と合わさって話のテンポをよくしている.喫茶「イブの時間」い入ったときの喫茶店全景を写すカメラの動きと音楽はすごく凄くかっこよったです.前半は若干無機質でだらだらしていたのに、ここで一気に話に引き込まれました.また、カメラワークは独特で一眼レフのファインダーを除いているような画面全体の動きや、ピントをずらしてい話の中心となる人物に焦点があう演出も、最後のアキコの正体がばれるシーンとかで効果的に使われていて面白かったです.
 
 内容は、主人公が人間とアンドロイドの関係に何らかの違和感を感じているというお話でした.SFもの中ではアンドロイドって特別な存在で、ロボットとは一線を画す存在だと思う.”スペースコブラ”のレディーのように結構重要な役割をするよね.もともとの設計思想がアンドロイドは”人間の創造”であるのに対し、ロボットは”人間の代わりに労働する物”であることから両者の扱いに明瞭な差があるのは当然かもしれないけどね.自己の判断に対して感情を持つか持たないかが両者のさ差かな?
 イブの時間でも最初方ののニュースのシーンでは両者の差が明瞭に表現されていれいて、農業用ロボットが見た目から重量感のある鉄の塊として描かれているのにたいし、アンドロイドは見た目が人間と全く変わらない.でも、人がアンドロイドに命令のしかたは、どこかプログラムのコマンドのような"○○ キャンセル”見たいな感じで、アンドロイドを完全にロボット扱いしいてる.それに対して"喫茶イブの時間"で”アンドロイド"ではなく”ロボット”と人間の区別をしませんとしているのは、アンドロイド側の皮肉かなっと思った.ここにニュースで出てた農業ロボットが来たらどうするんだろ?
 喫茶”イブの時間”の時間ではアンドロイドが人間と同じように過ごしているので、全く見分けがつかないの.そこでアンドロイドの少女がこう言うの.
 「相手の気持ち. 
 かな?
 これは私んちの話ね.私は人間もアンドロイドもみんな家族だっておもってるのよ.
 でもね.どんなにあたしと見た目がそっくりでも、中身は全然違う.
 似てるけど全然違うのよね.
 だからねよくこう思うの.
 あなたは私をどう思ってるのって.」
そう、人間のことを知るためにアンドロイドが人間の真似をしていのである.人間はアンドロイドが自分達と同じになることを拒み、アンドロイドは人間と良き関係を築けるように人間を理解しようとする.アンドロイドに冷たくせっする人間を思いやる感情をもつアンドロイド.本来は逆の感情を持っていそうなのに.アンドロイドの目指す人間とはどんなものなのか?またリクオリクオのアンドロイドはどのような関係になるのか先が気になります.

 監督の吉浦康裕さんは学生時代か一人でアニメーションを作っている方で、僕はこれまで知りませんでしたが、色々なblogで話題になっており今では結構有名な監督さんのようです.イブの時間に登場する喫茶店は前作「水のコトバ」にも出てるそうです. 
 
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