海街diary4巻感想
吉田秋生さんの漫画”海街diary4 帰れないふたり”を読みました。
吉田さんの作品には”Banana Fish”の頃からの大ファンです。「バナナフィッシュ」の謎を巡るストリート・ギャング、コルシカ・マフィア、華僑の抗争に巻き込まれた、青年たちの友情ストーリーにハマりました。薬、バイク、抗争…ちょっとアキラチックの所があり大好きです。
でも、”バナナフィッシュ”とはうって代わって、”海街dairy”は、鎌倉を舞台にして、ちょっと変わった苦悩を抱える香田家の四姉妹達を主人公としする、人間関係の大事さを描いた作品です。ば”バナナフィッシュ”とは全く方向性の違う作品です。どちらが好きかと言えば、今は、”海街diary”です。もう少し若かったら、内容が派手な”バナナフィッシュ”の方が好きだと言ったと思います。しかし、物凄く、地味な内容ですがこの作品は情緒があって楽しいです。ここのキャラの微妙なしぐさから人間関係を想像できて楽しいです。
こういう、女性側(すず)の反応が好きです。
視点が、男性(風太)を見る視点は、女性(すず)の視点に近い位置で固定されているが、2頁目では、男性(風太)は横を向いて女性(すず)の顔を見られない視点であるけども、女性(すず)の顔が正面から描かれている。恥ずかし紛れに男性(風太)が横目で
チラ見したかもしれないけど、そう考えなかったら、このシーンは女性(すず)側の視点で書かれていてる。女性の顔は、すずがどういう感情になっているかを示し目安で、女性(すず)に感情移入するように描かれていると思う。そういった意味では、少女漫画だなーと…。
四姉妹の物語といえば、愛の若草物語を思い出してしまう。彼女たちと比べると、香田家は恋愛に奔放だなーと思ってしまう。
若草物語
長女 メグ :おしとやかでしっかりした性格。
次女 ジョオ :男勝りで活発。恋愛に鈍感
三女 ベス :病弱
四女 エイミー:わがまま娘で、落ち着きがない
香田家
長女 幸 :堅物だけど、不倫をしていた
次女 佳乃 :恋愛ジャンキー
三女 千佳 :一番の健康優良児。お笑い好き
四女 すず :家族一しっかり者で、常識人
海街diary 4 帰れない ふたり(flowers コミックス)
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: コミック
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